空と君とダイヤモンドと
「はぁ。それは無理」



そこでようやくワカが澪とかいう後輩の腕をほどく。



「えー?前は二人で遊んでくれましたよ?」


「無理無理。大学はいってからこいつ以外と二人で遊んだことないし」



突然話があたしにふられる。



「え?」



あたしのことをじーーーーーっと見てくる。



「誰ですか?」


「俺らのマネージャー」


「へー。この人が…」



全身を組まなく見られているようですごい嫌な気分になる。



「そんな見んなよ。俺だってそんな見てねぇわ」



彼女の目をワカの手で塞ぐ。



「先輩、この人が好きってこと?てか彼女なんですか?」


「彼女じゃないよ。あ、ついたよ」



球場の最寄り駅についたようでワカがドアに近づく。



「どんな手をつかったんだろ?」



彼女が興味津々な顔であたしをちらっとみてから降りる。



なんだか嫌な気分のままあたしも電車を降りる。

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