空と君とダイヤモンドと

ドラフト⚾︎

「緊張で吐きそうなんだけど」



コンビニの前で座っている姿を見かけたかと思うと本当に死にそうな顔をしているワカ。



「やだ。吐かないでよ」


「お前、もう少し俺を気遣えよ」


「もうー。しっかりしなさい」



ワカの背中をぽんっと叩く。



「だって今日俺の運命決まるんだぜ?」


「まぁまぁなるようになるって」



今日はドラフト当日。
うちの大学からはワカがただ1人志望届けを出している。



「他人事だからってお前は…」


「だって、あたしがワカは絶対選ばれるよなんて言ったって納得しないでしょ?」


「まぁ、な。決めるのは瑛梨奈じゃねぇしな」



ワカのことなんて大体わかる。
気休めなんて必要ないんだよ、ワカには。



「今日、指名待ってる間隣にいてくれない?」


「ん?そのつもりだよ」



あたしにとってワカは本当に大切人だから。
隣にいてあげたいと思う。
あたしが悩んでるとき、いつも隣にいてくれたのはワカだから。

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