family story ~少女の独り物語~
「早く行かないと遅刻するわよ」

「わかってるから、じゃーね」

「行ってらっしゃい」

行ってきます…は言わずに家を出た。
言う必要なんてない

なんて、ほんとに私はどこまでもひねくれた性格をしているのだろう

素直にかわいく行ってきます!って言えれば、両親は可愛い娘だと思ってくれるのだろうに

変なことばかり考えながらいつもの通学路を歩いていく

考え事をしながら歩いていると

ボンッ

誰かにぶつかり道路まで飛び出してしまった。
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