【完】蜂蜜色のヒーロー。
もしかして。
生真くんは、葵のことが少し気になってるのかな……だって、どう見ても、生真くんは葵のことを、ものすごく大切そうに見ている。
葵は、興味持ってるみたいだけど、そういう感情はあるのかな。
「妃莉、聞いてんの」
「え? ごめん、聞いてなかった。なに?」
「……なに食べんの」
結局、そのあと葵に気持ちを聞けることはなく、かと言って御津くんとの距離が縮まることもなかった───。