秘密のキミと






あんな元気が欲しいよ…




そう思って、目線を黒板に戻そうとした。






その時__
校門の前にキラキラ光ったものが見えた。








「あ…」





気づいたら私は立ち上がって駆けていた。







「おい成瀬……!」







先生の声なんて聞こえなかった。

それくらい夢中で走っていた。








「ハァハァ…っどうしって……
っん、ここにいるの……?」






無我夢中で走っていたから
息が切れる。










「んー…なんでだろ?」







彼はキラキラした笑顔を見せて
私に言う。







「きっと君に会いたかったから」







少し切ない君の顔。








思えば私、君の悲しい顔ばかり見てた。







< 25 / 27 >

この作品をシェア

pagetop