私たちの、歪な関係


「おばさんほんとうに変わらないですね、ずっと綺麗!」

「あはは、そんな事ないわよ!
花音ちゃんだって綺麗になって!」


お母さんはそう言って私の肩をばしんと叩いた。

なぜ、叩かれる。

「あら、この焼きそば美味しい」

「昨日のお祭りのだよ……」

私はお母さんに叩かれた肩を擦りながら答えた。

お母さんテンション高い……


「優衣、1人で行ったんだっけ?」

「そうだ……」

「優衣彼氏と行ったんですよ!!」

私が答えようとするとなぜか花音が嬉しそうに答えた。

って……

隼とは彼氏のフリしてもらってる関係だから、そんなややこしくなるような事言わないでよ……


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