死神執事と、トラブルメーカーな私の話
「いないわ。だからこそ『呪い子』なのよ。
災厄や不幸を撒き散らす子。
・・・誰かの命を失わせていたら、『死神』なんて呼ばれていたのかしらね」


「・・・笑えない冗談だな」


「そうね。
たちが悪いわ、本当」                                


「・・・・・・その体質は、あんただけなのか?
母親とかは普通なわけ?」


「ええ。私だけよ。
母も父も普通だわ」


「なんであんただけなんだ」


「・・・知らないわよ、そんなこと」

知っていたら、とっくにどうかしている。
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