死神執事と、トラブルメーカーな私の話
どこか汚れていたわけでもない。怪我だって、足以外は特に傷は負っていないはずだ。


ーー・・・・・・・・・。


どこか釈然としない。


目を瞑ったままの視界は暗くて、でも部屋の明かりがついているから真っ暗ではない。


ーー何なんだ。


胸元で灰色の靄が気持ち悪くうごめく。それが数十分前の哨のせいなのか、今の哨のせいなのかわからない。



ひどくざわついた気持ちのまま、しばらくハロスは目を瞑っていた。
< 234 / 284 >

この作品をシェア

pagetop