このままでは嫌だ。と、ペンダントを握り、隆志に気持ちを伝えられるよう願った。
ペンダントへの願いは必ず叶えられるものではないが、願わずにはいられなかった。

ある日、珍しく遅くまで残業をした美香に隆志が声をかけてきた。

「山之辺さん、残業ご苦労さまです。急ぎの用事がないなら、一緒に食事に付き合ってもらえませんか?」

美香は踊る心を隠して恥ずかしげに承諾した。

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