食事も終り、二人で駅へ向かう途中もずっと隆志はしゃべり続けていた。

駅から足元のおぼつかない酔っぱらいが向かって来、美香にぶつかった。

突き飛ばされ倒れ掛かってしまった美香を隆志は優しく起こしてくれた。

起こしてくれた場所は偶然にもモーテルの玄関前であった。

そこがどこであるか気づいた二人は立ちすくみ、顔を赤らめるばかりであった。

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