副社長には内緒!〜 Secret Love 〜
誠悪い!道連れだ!
心の中で謝ると、畳みかけるように香織ちゃんに声を掛ける。

「夢の国!そう、テーマパークならいいでしょ?健全に」
「え?本当?」
さっきの表情とは違い、嬉しそうな表情をみて俺は確信した。
チラッとだけ見えた携帯に張られたキャラクター。それはテーマパークのキャラクターだった。
きっと、彼女は大好きなのだろうと予想できた。
「うーん、じゃあ莉乃に聞いてみる」
そう言ってくれた彼女を見て俺は内心ガッツポーズをしていたと思う。

クールな俺……どこに行ったんだよ?
そんな事を思ったが、俺はもう久しぶりのこの感覚を逃したくないと思っていた。

絶対に彼女を手に入れる。

どこからこの確信が来るのか分からなかったが、初めて運命や一目ぼれを俺は信じた。



恋に落ちる瞬間を…


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