君の夢を

麻紀

あたしは、ゆのの家を見て絶句した。


家は、綺麗なのに中に入ると壁に穴などが空いているのがかなり目立つ。


『ね?ビックリしたしょっ笑』


「まあ、うん…」


『これね、親が喧嘩して出来た穴なんだよね笑そんで親は、逃亡しちゃってさ笑だからあたし一人でこの家住んでんのw』


ゆの…


ゆのには、辛い過去があったんだね…。

笑いながら言ってるけど本当は辛いんだよね…。

ごめんね…

ゆの


『それで……』


「ゆの、もういいよ。ごめんね話してくれてありがとう」


一瞬ゆのの気持ちが分かった気がした。

けれどやっぱりわからなくて…

ゆの?ごめんね


< 13 / 18 >

この作品をシェア

pagetop