「王女さまは男のコ?!〜両刀使いの執事は××〜
最終章「ディープキスは変態の始まり」
ようやくアーシャとジュアンの結婚式の日取りが決まった。

はぁ・・長かった。

キルクークは背後に控えるカインを見やり、ため息をこぼした。

「カイン、いつになったらローレルを迎えに行けるんだ?」

「ジュアンさまの婚姻の儀が無事執り行われ、その後に我が王子が王位継承し、ローレル殿に求婚届けを出してからですから、まぁ・・早くても後3、4ヶ月後ですかね。」

「冗談だろ?!」

あの手紙を出してからもう3ヶ月、つまり・・半年だ。

半年だけ時間をくれって言ったのに、後3、4ヶ月?

「俺は嘘つきになるじゃないか!」

「それは、王子が勝手にされたことですから仕方ありません。こちらもしきたりに則った手続きというものがありますから。」

「あああーっ、オ、マ、エは!!いっつもそうだ!しきたりしきたり、戻ったと思ったらお前のその正論ばかり、いい加減聞き飽きたぞ!」
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