カズキ、10年愛〜不良のあなたに恋をして〜前編
放課後…


後でフミに話すと約束したものの、実際話す暇がなく、夜携帯で話そうと言う事になる。


私は一旦は帰宅した後、忘れ物をした事に気付き再び教室に取りに行く事にした。









これが、そもそもの間違いだと言う事に気が付くには遅すぎたんだ。






「ん~と…」


私は机の中から、忘れ物をしたはずの、ノートを探していた。



シーンと静まり返る教室の中で、ドアが開く音に私はびっくりして、ドアの方へ視線を移す。










そこには、佳子が、私のノートをちらつかせ立っていた。




「あなたの探しているのはこれでしょう?」


クスリと笑っている。



瞬間的に私は、佳子が盗ったんだと思い、同時に罠に嵌められた気分になった。







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