カズキ、10年愛〜不良のあなたに恋をして〜前編
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「ん…」

鈍い痛みと共に、私は

目を覚ました。




ここは…


どこなんだろ…?







見渡すと、何処かの
倉庫のようだ。





湿っぽい、土の臭いがする。






すぐ隣には、ユキが意識を失って横たわるている。


時々、何かで殴らた頭がズキズキとうずいていた。






瞬間私は、拉致されたんだと悟った。






辺りを見渡すと、まだ誰もいない。



「ユキ…ユキ…起きて!
起きて!」




声を殺しながら必死で、ユキを揺り起こす。


「ユキ…お願いだから、目を覚まして」




「ん゛…」




ユキは、かろうじて意識を取り戻したようだ。


「ここは?」


ユキも頭を殴られたらしく、頭を摩りながらゆっくり体を起こした。


「わかんない…。
でも、逃げないと。
やばい感じだよ。」


「そうだね。」



浴衣を直しながら、辺りを見渡し始めている。

「平田に電話しなきゃ」



そう言って辺りを見渡すけど、私も、ユキもあるはずの携帯が…





ここにはなかった…


私達はゆっくりと、顔を見合わせる。



音を立てて、青ざめるのをはっきりと感じた。





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