カズキ、10年愛〜不良のあなたに恋をして〜前編
私は、フミ達が帰り間際によこしてきた学校のプリントに、目を向けた。


そこには、一週間後に控えた修学旅行について記されていた。



旅行中は、グループ行動が基本で自由時間はほとんどないらしい。



しかも、ユキとフミ、私達は3人ともバラバラに、グループ名簿に書かれていた。


…なんなのこれ?

みんなバラバラじゃん。

つまんないの-



明日から行くつもりの学校だった気持ちも、一気にテンションがダウン。


最悪なんだけど・・


あっ!カズキは…何処なんだろ?


カズキの名前は、このクラスにはなくまたもや、テンションダウン…


ユキに聞いときゃよかったなぁ…

って!メール



無造作に置かれている水色の携帯を手にとり開いてみた。


ん??

メール受信がこの4日間でされていたようで21件あった。


誰だろ…?

21件中10件は、フミやユキ、松岡さんからきていた。

そのうち11件が見知らぬ人からのメールですべて無題だった。


このアドレス…は…??

まさか…?


oredake,mitero,kazuki@*****ne,jp


そう、これは、間違いなくカズキ…!

私の目からは熱いものが次第に込み上げてきて、震える手で私は、受信メールを開いた。







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