カズキ、10年愛〜不良のあなたに恋をして〜前編
席替えで、カズキと席が離れてからというもの、頻繁ではないが、物が消える事は無くならなかった。




ユキや、フミは気にする事はないよ!って言って励ましてくれるから、以前よりは、落ち込む事も減ったのだった。







  ただ


時々感じる





見られているような






 視線が--…







私は気になって仕方がなかった…






学校の帰り道。



いつもの様にフミとペチャクチャふざけながら、会話をしていた。






「でさぁ、フミ。カズキに私なんてメール返したと思う?」

「何?わかんないや」

「淋しいのはカズキじゃないの?素直になったら?って送り返したわよ」


「カズキなんか言ってきたの。」

「バーカ。だってさ」

「アハハ。そう言う舞もまんざらでもないじゃん。どうなの?カズキと付き合うの?」

「え?!」





思わず足を止めてしまった。






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