イケメン小説家は世を忍ぶ
アーロンは有能で、人望もあって、他の者とは別格の存在だった。

彼はその当時大尉で、その後も異例の出世を遂げ三十八歳で将軍の地位まで上り詰めた。

正義感が強いが、自分の信じる正義を守るためなら手段を選ばない男。

アーロンは、コンラッド三世の悪政に我慢出来なくて、クーデターを起こしたのだろう。

七年前に国王が変わってから、セピオンの治安は悪化した。

不況で失業率が増えたのが大きな原因だ。

国民が苦しんでいるのに国王は何の対策もとらず贅沢三昧。

それをアーロンは許せなかったのだろう。

だから非情な手段に出て処刑した。

だが、もっと別のやり方はなかったのか……と思う。

『武器も用意してます。あなたがセピオンに戻れば結束も強まり……‼』

「お前……馬鹿だろ」

ユアンの発言が気に食わなくて、こいつの言葉を遮り、吐き捨てるように言った。
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