大嫌いなはずなのに!
ぴろりんっ!!

メールだ。

「猛から、おい。メロンパンかってこい」

って、何様やねんまったく!!

やっぱり1ヶ月パシリは続くのね!

しかもメールはここ何日間こんなよーなのばっか

しかも奴は廊下で沢山の人に囲まれて
にぎやかにおしゃべりをしてる。

呑気な奴め。

「ごめん、ちょっと、購買いってくるね」

「わかったー!」

相変わらず愛美とは順調に仲良しである。
他のクラスの女子は私と猛が仲いいことから
誰も私に話しかけない。
むしろ話してると痛い目線でつきさされる


もー、パシられてる上に、誤解されて、
被害者だわ、ほんと...



「はーい、150円ね」

カサッ私はメロンパンを片手に1個もって
届けに行こうとした。

「ねぇねぇ~、猛くんってなんか花野井さんと仲良しだよね~?もしかして付き合ってるのぉ」

はい!?ちょっとやめて!何その質問!

クラスでチャラチャラしてる女子が猛と腕組みをして問いかけている

「それ思った!ぶっちゃけ猛、あんな仲良しな奴中学のあいつ以来じゃない!?」

中学のあいつ??


「おい!学!いうなよ」


なになに、、


「っつか!美緒はただの隣の席だから仲良くしてるだけだからな!変な勘違いすんなよな」


ズキ、
1番正しい答えなのに、胸がズキズキして
痛い。

ぐしゃ。

「あ...」

気づいたら手に持っていたメロンパンを握り潰していた。


買い直しに行ってこよ。
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