離婚、しませんか?
高級ワインという餌に惹き寄せられ、草食系の皮を被った肉食夫の甘い罠に嵌り警戒心も解かれまんまとぺろりと平らげられたあの日から、夫は幾度も私をとろとろにして貪って甘い甘い快楽という天国に誘ったのだ。



******



「ーーーなにを考えてるの?余裕だね」
「んひゃっ!?」

かぷ、と私の鼻先を齧るのは黒王子、いやもう絶対なんか企んでるに違いないにんまり笑ったご尊顔はまさに、闇に君臨する帝王そのものでしょう!

魔王だ!!魔王が降臨したーーーっ。

「今度は……どこから食べてほしい?」

ほら、答えてよ、小鳥ちゃん。
エロボイス再び。

ああもう昇天してもいい……っ。
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