離婚、しませんか?
あなたになんてもう触られたくないの、と夫に訴えました
「……っん、……も、許してっ、ふぇ……っ」

しまった。とうとう涙腺崩壊しちゃった。

あああみっとも恥ずかしいっ。

「ほんと、煽ってくれるよね。その顔、堪んない」
「あ、おってな……っ、やっ、あぁっ」

熱を帯びた囁きが右胸の膨らみの内側を撫でるように吐き出された直後、痛いほどにそこを吸い上げられて背中が大きく跳ね上がる。

「ねぇ。オレの、可愛い小鳥ちゃん」

もっと啼いてみせてよ、なんて不埒な魔王のセリフにも、延々と嬲られ続け敏感になり過ぎた両胸の奥深く、細胞のひとつひとつまでもが炙られ溶けてしまいそうになるなんて……不覚だ。
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