*Only Princess*




「ねえ……ウソだよね? 蛇王のスパイってことも、あたしの名前を教えたってことも、全部ウソだよね?」


「……」


「ねえっ……答えて……答えてよ、美紗!」


「っごめん……本当にごめんなさい……っ」



否定はしないで涙をボロボロ流しながら謝る美紗。


それは、肯定として取れってこと?


信じられない、というようにあたしは首を振った。


だってあたしたち、親友でしょ?


中学のときに出会ったけど、お互い1番理解してて、1番信頼してたじゃん?


もしかして、そう思ってたのはあたしだけ?



「ハハッ……なにそれ」



自分でも信じられないくらい冷たくて、乾いた笑いが出てきた。



「親友と思ってたのって、あたしだけだったのか」


「違う……それは、違うよ!」


「じゃあなんであたしの情報を流したの!? そのくせ、あたしが白鷹に入るように促して……信じてっていうほうが無理だよ!!」



そうだよ。美紗のこと、信じられない。


あたしは、美紗に裏切られたようなものなんだ。



< 136 / 422 >

この作品をシェア

pagetop