*Only Princess*
「ねえ……ウソだよね? 蛇王のスパイってことも、あたしの名前を教えたってことも、全部ウソだよね?」
「……」
「ねえっ……答えて……答えてよ、美紗!」
「っごめん……本当にごめんなさい……っ」
否定はしないで涙をボロボロ流しながら謝る美紗。
それは、肯定として取れってこと?
信じられない、というようにあたしは首を振った。
だってあたしたち、親友でしょ?
中学のときに出会ったけど、お互い1番理解してて、1番信頼してたじゃん?
もしかして、そう思ってたのはあたしだけ?
「ハハッ……なにそれ」
自分でも信じられないくらい冷たくて、乾いた笑いが出てきた。
「親友と思ってたのって、あたしだけだったのか」
「違う……それは、違うよ!」
「じゃあなんであたしの情報を流したの!? そのくせ、あたしが白鷹に入るように促して……信じてっていうほうが無理だよ!!」
そうだよ。美紗のこと、信じられない。
あたしは、美紗に裏切られたようなものなんだ。