*Only Princess*

決着のとき

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「────今までずっと朝生の傍を離れなかったし、ずっと朝生に従ってきた。それは朝生のためとか言いながらも、自分のためだったのかも。依存しちゃってるんだよ、きっと……」



話し終えた美紗は、重いため息をついた。


そんなことがあったのか、美紗と蛇王の総長……朝生との間には。


あたし、なんにも知らなかったんだなぁーって、改めて思い知らされた。


知り合ったのは中学で、あたしと出会ったあとの話も出てきたのに、何も知らなかった。


そんな幼なじみの存在がいたことも、暴走族と関わっていたことも。



「……辛い思いしてきたんだね。気づかなくて、ごめん」


「そんな、違う! 菜生が謝ることなんて1つもないの!」



バッと勢いよく起き上がり、あたしの顔を見た美紗。



「親友なのに、話せなかった。菜生、暴走族嫌いって言ってたし……それに」


「それに?」


「……怖かったから。蛇王のスパイだなんて知ったら、きっと菜生は私から離れていくって、そう思ったから……っ」



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