*Only Princess*

予想外の勧誘

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固くて冷たい床が居心地悪くて、あたしは目を覚ました。


起き上がると、目の前には悲惨な光景。


そこらへんに散らばった空き缶とお菓子の袋

転がって寝ている白鷹の幹部


うわぁ、そうだ。

昨日琉依たちの部屋で白鷹の幹部が飲み会(お酒は飲んでない)をして、そのまま寝ちゃったんだ。


ん〜〜首やら肩が痛い。


首を回しながら立ち上がり、みんなの様子を見た。


てったはうつ伏せで死体みたいに転がっていて、司は毛布にくるまって小さくなっている。


航平はソファーに寄りかかってて……うわ、琉依と真幸は抱き合って寝てる。


……なんだ、この状態。



「ぷっ」



思わず吹き出してしまった。


あたしはみんなに毛布をかけてあげ、外の空気を吸いたくてベランダに出た。


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