*Only Princess*




そして放課後──。


あたしたち白鷹の幹部は、図書室に集まっていた。


いや、あたしから言えば”集められた”。


あたしと真幸の前には、他のみんなが座っている。


航平はキリッとした表情で、琉依がふわっとした笑顔で、口を開いた。



「これからテストまでの2週間、菜生と真幸の成績アップ講座を行いたいと思います」


「補講はもちろん、進級も危うい2人だからね。どこかに頭のネジを落としてきちゃったお2人さんに、新しくネジをつけてあげないとね」



琉依さん、さりげなく毒舌……。


ちゃんとネジあるし!締まってるし!……たぶん。


隣に座る真幸は、なんだか顔色が悪い。


きっと、今までもみんなに勉強を仕込まれてきたんだろう。


これからどんな拷問が待っているのやら。



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