*Only Princess*

すれ違う思い

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「昨日は本当にごめんなさいっ」



翌日、学校。


教室に入り、先に来ていたてったの姿を見るなり、あたしは勢いよく頭を下げた。


それはもう、クラスメイトがざわつくほどに。


でもあたしはそんなこと気にしてられなかった。



「考えなしに行動しちゃってごめんなさい。心配かけて、迷惑かけてごめんなさい。これからは気をつけるから…………うぐっ」


「ちょっとこっち来い」



手で口を塞がれ、さらわれるようにして廊下に出された。


向き合うあたしたち。


えーっと、なんで廊下に?


あたしの思ったことが通じたのか、てったが。



「教室であんなでかい声で謝ってたら、何事とか思うだろ。すげー注目されてたぞ」


「あ、そ、そっか」



はぁーっと重いため息をつかれる。


チクッと胸が痛んだ。


でも、先にちゃんと謝らなきゃ。



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