囚われ姫


言えた。


こんなにスラスラ言えるのにどうしていつも意地悪ばかり言っちゃうんだろう…




違うか…全然言えてないよね。


聞こえてないもん。



小心者の私には無理な話。





「起きなくてよかった…」



ガックリと項垂れる私。


「起きてるよ」




!!!??



波留人が目をぱっちり開けている。




「な!!?ぃ、いつから…」



波留人がゆっくりと体をおこす。



「姫萌ちゃんが家に入ってくるのが見えた時から♪意地悪しようと寝たふりしてた」



えええ!!?



「へ、ヘッドホンは?」




にっこりと満面の笑顔をして私にヘッドホンを被せた。



「これも聞こえてなーい」







…もう。声も出ない。



恥ずかしくて死ぬ…







もう、一緒に居れなくなる―
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