すれ違う未来
夕方になり洗濯物を畳んでいると、
「洗濯物の畳み方、私と違うね? 今度は貴方のしている様に畳むから教えて」
とコイツは俺の隣にちょこんと座った。
そんな所も本当に理想的な女だと思った。
俺の好きな様に合わせてくれようとするんだな。

夕食は外食にして、俺の部屋に戻って、風呂に入った後、寝室へと誘う。
「お前のご両親に挨拶をしたい」
「うん」
「結婚、しような?」
「はい」
「三都、愛してるよ」
「私も愛してる」

俺はコイツの指に光る指輪を撫でながら、深いキスをした。
永遠にコイツをもう手放すことはしない。と強く思う。

その夜、一晩中お互いの身体を貪った事は言うまでもない。
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