[完]全力恋奏~音に乗せて~

いつまでも



そして、3月末

春休みに入っても、私や柊羽の部活が忙しくて会えない日が続いた

けれどこの日、やっと会えることになった


「柊羽!」

「しずく!」

久しぶりに会うせいか、ものすごくドキドキして……

もちろん柊羽は、

「んむっ……んっ……」

相変わらずのキス魔です(笑)

「かわいいしずく」

「キス魔め」

2人で笑い合えることがこんなに幸せなんだと知ったのは、別れた過去があるから

「今日はどこ行くの?」

「俺ん家」

「ふぇ?!」

思いもしない答えに私は思わず立ち止まる

「嘘」

嘘だったことに私は、柊羽の腕を思いっきり叩いた

「ごめんごめん!ははっ!」

柊羽の笑顔はやっぱりキラキラしていて、大好きだ

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