[完]全力恋奏~音に乗せて~

好きな人の好きな人






初めて、男の子の友達ができた

名前は、飯倉翔亮くん

きっかけは、新村くんだった…と思う

新村くんの幼なじみらしくて、とてもいい人です

あの日の朝から、飯倉くんは私によく話しかけてくれる

「あっれー?翔亮じゃん!?」

「おう!紅!」

「珍しいね?しずくが柊羽以外の男子と話してるの」

丁度飯倉くんと話している時に紅ちゃんがやって来た

「うん、この間朝に、たまたま教室で少し話して…えっと…」


「俺が柊羽から話聞いててさ、前から話してみたかったんだよね」

「なになに〜?しずく狙い〜?」


ニヤニヤして楽しそうな紅ちゃん

「狙いって?」

「そんなんじゃないから、安心して?」

「しずくはそのうち分かるよ!」


……そっか……

「しずくは翔亮にやんないよ?」

私の頭に手を置いて、目の前にいる飯倉くんに話しかける新村くん

「柊羽、まじで違うって。そんな顔すんなよ、あ!園村さん、その柊羽の顔見てみ?」


言われるとおり、上を見上げると、いつものキラキラした笑顔の新村くんがいた

「ん?どうした?しずく」

……心臓壊れて死んじゃいますよ……

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