The multidimensional universe
「たかが猿相手に、戯れが過ぎたか。邪神ともあろう者が」

息ひとつ乱さずに呟く邪神。

暗黒の中、動くのは己のみ。

いや…。

「何?」

暗闇の中、動く影があった。

それは、全身を全開のオーラで守り、邪神の全包囲攻撃を凌ぎ切った斉天大聖の姿!

「やばかった…1万倍倍加じゃなきゃ、さっきので消し飛んでるのは俺の方だった…」

ガードを固めたままで斉天大聖が言う。

「猿如きが、神の一撃に耐え得るとは何たる愚弄…!」

邪神は歯噛みする。

「だが二度は耐えきれまい。もう一度見舞ってやるぞ。今度は地表どころか惑星そのものが吹き飛ぶ威力でな!」

邪神は再び発光体にオーラを集束させ始める。

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