【新】レンタルフレンド~お友達をお貸しします~
「えーっと…確か、クロールが得意だったわよね?

フォームがいいって先生にも褒められてたし」

澄香は答えると、愛香に声をかけた。

「得意って言うほどではないですけど…」

愛香は苦笑いをした。

「でもフォームはいいと私は思ったよ」

そう言った澄香に、
「ありがとうございます…」

愛香は小さな声でお礼を言った。

「愛香は水泳がものすごい上手なんすよー。

小学生時代のあだ名は“カッパのアイちゃん”なんて呼ばれてたんすよー」

マキヨがケラケラと笑いながら言った。

「えっ、そうなの?

俺、そんなこと一言も聞いてなかったんだけど」

各務原が初めて聞いたと言うように愛香に視線を向けたが、彼女は戸惑った様子だった。
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