永遠に覚めることのない夢【参】
思い出した。
あれは、1000年近く前のこと!

私が倒れたあの日、私が見かけた貴方。

嗚呼。
どうして今まで忘れていたの!?

駄目。
戻らなきゃ。

戻って、貴方を、貴方を探さなくては!
そのために生まれ変わったのじゃない、私!

「届いてっ!」

強く、左手を伸ばした。

「もうちょ…………………ぐわっ!」

さっき、息を吸えた気がしたのに、もう、駄目なの?
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