セブンスガール
 教室ではホームルームが始まり長峰先生が廊下で待機させていた紅達を教室の中に呼び紹介を始めました。

 「皆転校生だ、順に高坂紅、新堂葵、藤堂翠だ。三人はそれぞれ八神の遠い親戚だ。では三人に自己紹介してもらおうか。」
 
 紅達が頷くと紅から順に自己紹介をし始め、それを聞いてる瀏児は母に対し良く考えたなと内心感心したのです。
 三人の自己紹介が済み席が決まると彼女達は各自自分の席につきそのままホームルームが終わったのでした。ホームルームが終わると瀏児の周りに女子が集まりその中の一人が彼に話しかけてきたのだった。

 「ねえ、八神君今年のトレンドは何?」
 「うーん、ボーダーと水玉模様なんだけど色は緑と白なんだよ。」
 「八神君洋服を作ってもらえないかしら?」
 「安立、毎度言ってるが俺は依頼は受けないんだよ。」
 「八神君何でよ!?」
 「俺は趣味で洋服を作ってるから頼まれて作る身分じゃないんだよ。」

 瀏児が困りながら安立に断っているが退かない彼女を見た葵は瀏児達のところに来て安立を止めるように話しかけたのです。

 「安立さん、八神さんが嫌がってます。諦めて退いてください。」
 「転校生の新堂さん、いきなりしゃしゃり出ると嫌われますよ。」
 「私が嫌われようと困ってる人がいて、それを見ていて何もしない人よりまだ良いかと。」
 「良い度胸じゃない!覚えてなさい!その言葉後悔させてあげるわ!」
 「わかりました。覚えておきます。」

 葵の堂々とした態度に屈した安立は逃げていきました。葵もその場を去り自分の席に戻りました。
 翠はその様子を見てか劉児のところへ来て話しかけてきたのです。

 「劉児、葵に何かした?」
 「何もしてないよ。翠、急にどうしたの?」
 「葵は確かに困ってる人を見ると助けるけどあそこまでしないのよね。」
 「そうなんだ。」

 翠の話を聞いた劉児は確かに不思議に思い考え後で本人に直接話を聞いてみようと思いました。
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