俺、兄貴になりました④
なんていう俺のささやかな希望は…。
「「くっさ!!」」
やっぱり叶うわけもなく。
帰るなり家の中が甘ったるい臭いで充満していた。
あー、もう。
ホントヤダ。
「雷…俺、今日だけ家出していい?」
「え、煌が家出するなら俺も一緒に行く」
雷は「煌がいなきゃ落ち着かないし」と、当然のように言う。
俺も雷が隣にいないと落ち着かないから、家出するときは自然と雷も一緒だと思ってる。
気分最悪のままリビングに入れば、もっと甘い臭いが鼻をついて気持ち悪くなる。