お兄ちゃんの友達[完]
お兄ちゃんの友達
『もしもし?カナコ?寝てた?』

バイトの帰りにコンビニで買った雑誌を、ベッドの上に寝転がりながら読んでいたら、お兄ちゃんから電話がかかってきた。

「おにいちゃん?起きてたよ~」

ふと時計に目を向けると、深夜12時を回ったところ。

明日は土曜日だから時間を気にしていなかったら、もうこんな時間だったんだ。

『あのさ、悪いんだけど駅まで迎えに来てくれないかな?車のキーは玄関にあるから』

「タクシーつかまらないの?ん~コンビニでアイスね!」

雑誌を閉じてふと鏡を見ると・・・あ、すっぴんだし、ジャージだし・・・まあ、いっか!

戸締りをして家を出ると、空には丸いお月さま。

今日は満月なのかな?
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