桜の下できみを待つ

さびれた商店街を抜けて、暇そうな主人が座っている煙草屋の角を曲がると私の家は見える。
中原と書いてある表札をつけた無駄にでかくて重い門を開くと広い庭がある。そこをまっすぐ行くとやっと玄関だ。


ドアを浮かない気持ちで開けると、奇声とガラスを割ったような音が聞こえた。




_またか。



そう思いながら無駄に広い廊下を歩いて2階の自分の部屋
に行き、荷物だけ置いて、また家を出た。




_いつものことだ。





そう言い聞かせるけど、心は何故か何も感じなかった。
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