サムライ君とメガネちゃん
「一途に、ひたむきに生きて、死んでいっ

た日本一(ひのもといち)の兵(つわもの)よね

ー」

?…ダメだ

彼女は時空をさかのぼり、自分の世界にト

リップしつつある

さらに彼女は私をトリップにまきこみつつ

ある。

戦国時代に…トリップ!

「ねえ知ってる?幸村様は『大阪冬の陣』で

真田丸って出城をつくってね…」

「幸村様は『赤備え』でね…」

「きゃあああ、幸村様、ユキムラさまー!」

……ああ、私をどこに連れていくの?

この前は『総司様、そうじさまー!』だった

くせに

このヒト、守備範囲広いな…

…私がミキちゃんの自己陶酔トリップにギブ

しかけたその時、

ガラッと教室の扉が開き…
< 87 / 362 >

この作品をシェア

pagetop