キミとまた違う未来で、この桜を見上げよう。



「……あーし、今日は用事あるからパス」


「えぇー!?お昼の時は乃々行くって言ったじゃん!」


「いや、言ってないし。予定確認するねしか言ってないし」



確かにお昼の時は確認してみるってスマホ見つめてそのままその話は終わったんだっけ。



「あーちゃんは!?行けるよね!?」


「え、あー…今日はこれでお迎えにいこうかと思ってて……」


「すーちゃんのお迎え!?じゃあ、すーちゃんも一緒にさ!ね!?
アタシ久しぶりにすーちゃんに会いたい!」


「いやぁ~…ねぇ……」



亜沙美が苦笑いをしながら横目で私を見た。



どうして私を見るの?



人数が増えて迷惑じゃないかって思ってるとか?



「…私の家誰もいないし、別に一人増えても大丈夫よ」


「じゃ決まり~!まずはすーちゃんのお迎えだね!」


「なんであんたが決めてんのよ」



下駄箱で靴を履き替えながら七笑につっこみ、私たちはすーちゃんと呼ばれる人のお迎えに向かった。


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