泥酔ドクター拾いました。
「えっ?俺、もしかしてあの日、藤代さんになにかした?」

何かした?って尋ねられると、鮮明に大和田先生とのキスが思い浮かんでくる。
頬が一気に熱を帯びたのが分かったけれど、今更大和田先生に顔を背けるわけにもいかなくて、私は上擦りそうになる声をどうにか堪える。

「だ、だ、だいたいねぇ!!大和田先生だって医者なら自分の飲めるアルコールの量くらい……」

把握しておいてくださいよ!!

大和田先生の質問の答えになんてなってはいないけれど、私は自分の動揺を悟られたくないことの方が先で、捲し立てるように一気に喋ったのだけれど。

ピンポーン

私の言葉を遮ったのは、全館放送を知らせるチャイムの電子音だった。
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