キミの螺旋
それから数日…

あたしはめちゃめちゃ落ちていた。

─なんで?

別れる事は保留だとしても…距離を置けば少しはスッキリするものだと思ったのに。


なーんか…モヤモヤしてて毎日ハルトの事を考えちゃう。

許せないハズなのに


変なの。




閉店後、あたしが店の後片付けをしていた時、ママが話しかけてきた。

「凛ちゃん…明日休みでしょ?ディズニーのパスポートあるんだけど、誰かと行けない?」

「えっ?!行きたい!マ…ママ、いいの!?誰かと行く予定があったんじゃないの?!」

「アタシも知り合いにもらったのよ~でも…乗り物ダメなのよ。だから凛ちゃん行ってきなさいよ」

「…うん!ありがと!」


あたしは嬉しくて思わず走って帰った。

やったぁ!!

ハルトに…!


…あ…そっか…


ハルトとは…行けないんだ。

思わず彼を思い出した自分に驚いた。

だけどその事を深く考えないようにして

あたしはサラの部屋へと向かった。



一緒に行ってくれそうなのってサラくらいしかいない。
確かサラも明日は休みだったと思うし。

あたしはサラの部屋に駆け込み開口一番でサラを誘った。

「あたしとデートしない?」
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