キミの螺旋
【第ニ章】
ミカちゃんのトコに転がりこんで十日後

今日は店が休みだったので、あたしは部屋の掃除をする事にした。

ミカちゃんは友達とお出かけ中。

あたしは特に予定は無かった。サラはきっと藤紀と一緒にいるんだろうし…

世話になってるんだから掃除くらいしなきゃね!
なーんて…単にヒマって話だったんだけど。



そうして掃除をあらかた終えて、コーヒーなんか飲みながらテレビを見ていた時、
ミカちゃんがスゴい剣幕で部屋に帰ってきた。

「凛!聞いてよっ!」

「ミカちゃん。帰ってくるの早くない?遅くなるって言ってたじゃん」

「それよかスゴいのよ!あ~もぉどーしよ!!ヤバいよー!!」

「落ち着いてよ!何があったの?」

ミカちゃんは随分興奮していて言ってる事が支離滅裂だった。

全然意味ワカンナイし

「当たったの!当たったのよ!ヤバくない!?」

「いや、だから何が」


「宝クジ!!!200万円よ!!!!」




「う…ウソ!マジ!?」


「ホントよ!!ホラっ」

そう言うとミカちゃんは換金してきたばかりの札束を見せた。

「すごーい…」

札束じゃん!


「凛!このお金で今夜ホストクラブに行かない!?」
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