キミの螺旋
その日、サラの助言もあってかママに仕事を早く上がらせてもらえた。

あたしはドキドキしてハルトが来るのを待っていた。

ドキドキしてるのが嬉しい!
こんなの初めてかもしれないな…


時計を見ると…もう12時を回っていた。

それでも長く待っていたって気がしない。

そして間もなく…ハルトは来てくれた。


「ゴメンね!遅くなって…眠くならなかった?」

優しい笑顔…
そしてハルトは持っていた大きな花束をあたしにくれた。

「ハイ、凛にプレゼント」

「…ありがとう!」


出会った時を思い出す。あの時と同じくらいの花束…もっと大きい気がして嬉しくなった。

「ハルトは…女のコに花を贈るのが好きなの?」

「ん!好きな子にはいつも贈るんだよ?」

「ふぅん……………!?えっ?い、今何て言ったの?!」


「…好きな子にはいつも花を贈るんだって言ったの!凛、俺と付き合ってくれないかな…?」

「…あ…えと…」

「やっぱダメ?俺、彼女にフラれたばっかだもんな…凛がキスしてくれたから調子にのってたのかな…」


「ううん、そうじゃない!だって…あたしも告白しようって思ってたから!好きだからキスしたの…!」
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