オフィス・ムーン

どのくらい眠ったのか

ふと 目覚めると

携帯にメール着信を報せる

メロディーが鳴った。

着メール 2件だった

先の1件は、眠っていて

気が付かなかったのだろう。

1件目は、有森からだった。

『昨日は、すみませんでした。

今日お休みだったので気に

なってメールしました。

明日は、出勤しますよね？』

痛い頭の中で有森の顔が

浮かんだが また、ムカッときた。

「…私が昨日の事で

ずる休みしてるって思ってる。」

苛々しながら

次のメールをみると彩だった。

『…有森君から聞きました。

大丈夫？何か要るものあったら

差し入れるから

遠慮しないでメールしてね』


　有森から聞いたって・・・

彩は有森から

何を聞いたのだろうか

私が休んでるって

ことだけならいいけど。

昨日の事は　なぜか　

彩には知られたくなかった。