オフィス・ムーン
その時、ドアがノックさ

れた。

 あの人が誰か

と話ている。

現れたのは 課長に呼ば

れた様子の有森だった。

「南野さん、倒れたんだ

って?大丈夫かい?」

相変わらず 人のいいや

つ。課長に何で自分が呼

ばれたのかなんて考えるよ

り、純粋に倒れた人を心

配している。有森は、そ

ういう奴。

「大丈夫だから、私自分

で帰りますから。」

「じゃ、あとは、任せた

わよ、大輔。」

「任せたって、あの…課

長、僕は、どうすれば」

「病院連れて行って、家

まで送ればいいじゃない

の。」

課長は、

会議室を出て

行ってしまった。



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