自分という闇から救ってくれたのはあなたでした。
「食べれるだけでいいから。口開けて。」

凛は、そっとこはなの口元に梅粥を一口分をメレンゲに乗せて運ぶ。

「おぃし。」

こはなに、一回固形物を食べさせたのだが、直ぐ戻してしまった。

それからは、粥やゼリー、などの柔らかいものを食べさせている。

愛は、こはなの栄養面の心配をして、知り合いの栄養士に献立を考えてもらうという、過保護ぶりだ。

「こはな。あーんして!」

遥がデカイ口を開けて、こはなに食べさせてとせがむ。

しかし、こはなは爪がなくまだ物を持つことは困難だ。

「はるか。うるさい。だまって。」

困った顔をしたこはなに助け舟を出したのは凛だった。

「ひでぇ!うーわーん。」

隣でがたいのでかいヤンキーが泣いている。
正直、気持ち悪い。

「あっ。今、蘭ひどいこと思ったでしょ。蘭までヒードーイ。」

本当に遥は面倒クセェ。

こいつは、色んなところで無駄に敏感
だから。。。

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