自分という闇から救ってくれたのはあなたでした。
はじめての
遥side

「そろそろ、走りの時期だな。」

そうだ。

蘭の言ったとうり、冬の暴走の時期だった。

どうせ、こはなも連れて行くってんだろ?

最近の俺は可笑しい。

ずっと、黒い感情が渦巻いてる。

俺、サイテーだ。

こはなは辛い思いしてんのに。

そのこはなに黒い感情を持つなんて。

「どーしたのぉ?はる。」

渚が横から喋りかけてくる。

その心配のこもった言葉でさえ、今は邪魔なだけだった。

ただ、今はしんどかった。

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