自分という闇から救ってくれたのはあなたでした。
蘭side

愛の言葉に納得できずだったが、一先ずはこはなと遥の入院でいるものを買うことが先決だと思った。

そして、近くのショッピングモールへ着くと、悲鳴に近い歓声がいつもの様に、
聞こえた。

「キャァァァァア!!!!蘭様よーー!愛様もいるわーーー!」
「皆様お揃いかと思ったら遥様がいらっしゃらないわね?どうしたのかしら?」
「そんなことどうだっていいじゃない!素敵だわ〜!!!!!ほんとにあの方達に愛されたいー!!」

ナドナド勝手なことを遠慮もなく述べるところは無性に腹がたつ。

「チッ」

渚が舌打ちをした。

その気持ちはすごくよく分かった。

その歓声を無視して、俺達はショッピングモールの中へと入った。

「何から行く?でも、歯磨きとかタオルケットとかも入りそうだよね?幅広いね」

さっきの怒りはどこへ行ったのか。

渚はいつもの調子で必要事項を述べてゆく。

「手分けしたほうがいいかもね。俺と凛で、日用品買ってくるから、蘭と渚は暇つぶしできそうなもの買ってきて。」

愛は淡々と、指示して、凛と日用品売り場へと行ってしまった。

「じゃ。行きますか!」

渚は、まず本屋へと行く事にした様だった。

その後を俺が着いて行く。

俺は185センチで、渚は178センチなので、前がよく見える。

そんな事をぼんやりと考えながら歩き始めた
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