今日、初恋はじめます。
トイレに行くふりをして、その場をやり過ごす。


トイレに行くふりというよりは、もはや実際にトイレの個室にこもって、そこで涙をこらえた。


本田君が女子に人気なのは分かっていたし、本田君が女子からモテることは重々分かっていた。


でも、実際にその現場を目撃すると、どうしてもくるものがある。


しかも、他の女の子と本田君は楽しそうにしているのだ。


私じゃなくて、他の女の子と。


本田君にとって、自分はなんなのだろうと思うし、


今まで、いろいろやってきた自分はなんなのだろうと感じる。
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