私はきっと、明日もあなたに逢いにいく

ご飯は硬くもなく柔らかくもなく。

味噌汁の味付けも濃すぎず薄すぎず、具だってありきたりなお豆腐とワカメとお揚げ。

副菜のお浸しは茹でたほうれん草に鰹節をのせてお醤油を垂らしただけ。

主菜の干物も小ぶりな鯵。

得意料理だという具沢山の出汁巻だって、中に切り干し大根の煮物が入っているだけで特別手が込んでいる訳ではなさそうだ。

「朔、今朝はどこまで散歩してきたんだい?」

「今日はお宮様まで行ってきたんだ。

そしたらそこにハナが居てさ。

つい朝ごはんに招待しちゃったんだ」
< 147 / 388 >

この作品をシェア

pagetop